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2018-04-04 23:05:00

ゴボウの種まき、長芋の定植

春になりましたので、忙しく畑の準備をしています。

 

ゴボウはシードテープというものを使います。水で溶けるひもの中に、等間隔にタネが入っています。

コロコロ転がしてシードテープを引っ張りながら埋め込んでいく道具を使います。シードテープを使うのは、当園ではゴボウだけですので、この道具も年に1回だけ、30分程度しか使いません。

この後、肥料や農薬を撒きました。

 

長芋は、この数年「ずんぐり太郎」という品種を作っています。

タネイモは主に購入したものです。一部、足りないものだけ、昨年収穫した芋の一部を取り残しておいたものを植えます。

 

ゴボウも長芋も少しずつしか作りませんが、なくてはならない当園の基幹作物、冬場の稼ぎ頭です。

 

 

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2018-04-03 23:46:00

キウイフルーツの企業的経営について

本日付の日本農業新聞1面と16面(最終面)に、ゼスプリさんによる国産キウイフルーツ生産に関する記事が大きく取り上げられていました。

<1面 見出し>...
ゼスプリキウイ 国内生産を急拡大 
国産出荷8割相当 黄系「G3」1.8万トン 
大規模経営に限定
 
<1面 記事概要>
ゼスプリは日本国内での「G3(サンゴールド)」キウイ生産を拡大し、現在46.8トンのところ、3,4年で7200トン、将来は18000トンを目指す。これは現在の国内出荷量21800トンにほぼ匹敵する。
生産方式も、2ヘクタール以上の園地に限定する。すでに、ゼスプリ関連会社の「ジェイス」は宮崎県都農町で400ヘクタールの計画、芝浦グループの「ニューガイアアグリ」も400~500ヘクタールに拡大する方針。
 
<16面 見出し>
NZキウイ法人誘致で波紋 宮崎県都農町 
「話が違う」
事前説明 放棄地を活用 農家に生産委託 
実際は・・・優良農地ばかり直営園だけで栽培 
賃料手厚く“適地”進出 
情報公開も“黒塗り”で
 
<16面 記事概要>
ジェイスが進出した都農町では、地元住民から不安の声が出始めた。
町は耕作放棄地解消や農家所得向上、雇用創出の効果を強調したが、その説明と異なる状況が生じているためだ。
2014年に進出したジェイスの日本法人「マイキウイ」は現在15ヘクタールで栽培、農地は農地中間管理機構から借り、果樹棚は町が出資する第三セクターが整備したものを借りている。
町は当初、地元農家にも生産を委託するとしていたが、委託は実現せず立ち消え状態。個別の農家が2ヘクタール以上の基準を満たすの難しいためだ。
また、放棄地解消についても、実際にマイキウイが借り受けているのは「特等地」がほとんどで、従来の農家が不利地に移動させられる。
町は関連事業に億単位の資金を投じたが、情報公開に消極的。キウイについて議論した町議会は秘密会とされて、議事録は黒塗り。
 
 
 
  
 
 
農外や地域外からの農業参入は、概して計画を発表したときが話のピークです。打ち上げ花火みたいなものです。
知らないうちに計画倒れになっていることも多いです。このケースもそれに近いのではないでしょうか。
都農町での400ヘクタール栽培という計画を知ったのは、東京ゴールドの登録直後のことだったと思います。これはヤバいな、と思いましたが、この記事を読んで少し安心したというか、恐れることはないようにも思いました。
 
都農町では町も税金をつぎ込み、真面目に農業振興を図ろうとしたのでしょうが、実際にはヤラレタ!という気持ちもあるんじゃないでしょうか。
ただ、この手の「ヤラレタ!」という話は、やはり事前の計画発表が出来過ぎていたということなんではないかと思います。
 
やれ所得向上だ、雇用創出だ、放棄地解消だ、と言えば、誰も反対はしません。
残念ながら農業の世界は、そんなに簡単に革命が起きる業界ではなく、改革が進むわけでもありません。
素晴らしい計画を発表したからと言って、計画通りに物事が進むとも限りません。
キウイとは違う分野ですが、植物工場に参入する農外企業の多くが、実は数年で撤退しているらしいです。計画通りに栽培が進みそうな植物工場ですが、実際には植物工場なればこそ、計画倒れになっているのが現実のようです。
 
私たちは、家族経営で、普通に土で栽培しており、特段語れるような素晴らしい計画を持っているわけではありませんが、そのような経営の方がむしろ永続するのではないかと、なんとなくそのような気持ちを持っているわけです。というか、実際に永続してきている、という事実もありますし。
むろん、企業的経営を否定する気持ちはありません。企業的経営でうまく行っている農業法人は、概してもともとは普通の農家です。普通の農家に生まれた能力のある経営者が、努力をして、規模を拡大し、販路を広げ、人を雇い、育てて、法人化してさらに会社として大きくなっていったものだと思います。
私もかつては雇用をすることが農業経営上の目標でした(今は賃金も上がり、ちょっと無理だなあと思っています)。
 
もう1点、キウイフルーツの企業経営の問題点は、労力の時期的な偏在にあると思います。
つまり、キウイは5月の授粉、10~11月の収穫、1月の剪定、のこの時期だけは猛烈に忙しく、たくさんの労力が必要になります。それ以外の時期は、はっきり言ってヒマです。
授粉作業に必要な労力は、たぶん1ヘクタール5人くらいじゃないかと思います。400ヘクタールもあったら、1000人や2000人は必要です。しかし、それはその時期だけの話です。特定の時期だけ必要な労力を、いったいどのように確保するというつもりなんでしょうか。
 
東京ゴールドは、苗さえ買っていただければ誰でも作ることはできます。別に大規模経営でなくても良いですし、一般の方の趣味栽培でも結構です(種苗法は守ってくださいね)。私自身がせいぜい5アール程度の栽培しかしていません。
旧来の「ホート16A」の産地であった佐賀・愛媛からの問い合わせも多いので、この品種からの切り替えと言うのも多くあるのかと思います。それから静岡でも栽培者が増えたような記事も拝見しました。
都内では三鷹と小平が多いことにはなっていますが、他の市にも、中村を知っているというだけの理由で栽培をしていただいている方もいますし、東京と言う地名がついていることで栽培を始められた方もおられます。
 
この1面記事にあるように、ゼスプリさんの品種が将来本当に18000トンも取れるようになると、ざっと今の2倍近い流通量になります。
おそらく単価は半値以下、ほとんどゼロに近い金額しかつかなくなるかもしれません。まあモヤシかカイワレみたいなものでしょうね。日本で数社の大規模法人が国内生産量の大半を生産するわけですから。
 
そうなったらどうなのか、と言われれば、その時はその時考えます、とお答えするしかありません。
中村を知っているから東京ゴールドを作り始めたという方には申し訳ありません。
しかし、たぶんゼスプリさん側の計画が計画通りに進む保証もなく、むしろキレイすぎる打ち上げ花火のような様相も見てとれます。こちら側としても、特別に力を入れ過ぎず、特別に手を抜きすぎず、ごく普通に相対していく程度で良いじゃないかと思います。

 

 

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2018-04-03 20:11:00

さといも・種イモの堀上げ

春になってきました。今年はこの時期の気温が高いですね。気温が高いと、どうしても作業遅れ気味になってしまいます。

 

里芋のタネイモを堀上げました。昨年の12月に伏せておいたものを、今の時期に掘り起し、調整後にタネイモとして植えつけます。

タネとして必要な量は決まっています。

余るくらいに伏せこんでありますので、残ったものは、里芋として販売します。5月くらいまで販売できると思います。

若干量ですが、八つ子もあります。

 

今は油圧ショベル(バックホー)がありますので、できるだけ機械で土を掘り起します。あとは人力で周囲の土をどかして、イモを掘り起こします。結構な肉体労働になりますが、以前はすべて人力でしたので、それと比べれば楽になりました。

今年の冬は寒い日が続いたためか、腐りのあるものが例年より少なく、芽の出ているのも少ないです。良い状態です。

 

 

里芋の植え付けは週末か来週くらいになるかと思います。

 

 

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2018-04-02 22:13:00

販売再開します

3月後半は端境期のため販売を休止しておりました。

4月3日より、若干量ですが野菜がありますので、販売を再開します。

小松菜、ラディッシュなどがあります。

 

タケノコも1日数本ですが、販売できるときは販売いたします。どうぞご利用ください。

タケノコは量が少なく、取れるかどうかもその日になってみないと分かりません。店に並べればすぐに売れてしまいます。

予約は受けられません(買えるときに買ってくださいとしか申し上げられません)が、是非1度はお買い求めください。

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