キウイフルーツ  登録品種「東京ゴールド」

東京ゴールドを栽培している方、栽培したい方・・・このままお読みください。

東京ゴールドの果実を購入したいお客様(消費者の方々)・・・販売時期は11月から冬期間です。時期になりましたら、インフォメーション欄に書き込みします。このページの下の方もお読みください。

報道・取材関係の方・・・このページ(クリックしてください)をお読みください。

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「東京ゴールド」は、種苗法の登録品種です。

登録番号 第22590号、海外持ち出し禁止 

 

  

「東京ゴールド」の自家増殖には、許諾手続きが必要です。

東京都農林水産振興財団のホームページをご覧ください。

https://www.tokyo-aff.or.jp/site/center/43237.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「東京ゴールド」苗木をお求めの方へ

 

 当園は「東京ゴールド」の育成者(東京都農林水産振興財団とともに育成者権者)ですが、苗木は当園では生産しておりません

 種苗の利用については一般社団法人・日本果樹種苗協会に許諾していますので、全国の主要な果樹種苗会社から販売されています。

 いずれかの種苗会社にご連絡の上、お取り寄せしていただければと思います。苗木の出回る時期は秋~冬にかけてが一般的ですので、それまでに予約をすることをおすすめいたします

 

 

 

 苗木を購入の際には、以下のような日本果樹種苗協会(果種協が発行した証紙(通し番号がついているもの)が苗1本につき1枚ずつ添付されていることを必ずご確認ください。

 もし証紙がない場合は、違法に販売された苗であるか異品種ですので、購入元には厳重に抗議されるとともに、当園にもご連絡ください。

 

  

 言うまでもなく、農家間の穂木のやり取り・苗木のやり取りは種苗法違反です。

 種苗法の詳しい内容については、

  農水省の品種登録のページ

  http://www.hinshu2.maff.go.jp/pvr/pamphlet/seido.pdf (2020年12月の種苗法改正の内容を、織り込んでいない内容です)

 

 を熟読され、理解されますよう、お願いいたします。

 

 

 

★★★★★★追記★★★★★★

 

2020年12月に成立した種苗法改正により、2021年4月以降登録品種の海外持ち出しを規制できることとなりました。

「東京ゴールド」は、海外持ち出しについての指定国はありません(日本以外の全世界について、海外持ち出し禁止です)。

 

また、自家増殖には育成者権者の許諾が必要です。

詳しくは、以下のサイトをご覧ください。

 

https://www.tokyo-aff.or.jp/site/center/43237.html

 

なお、東京ゴールドの育成者権者は、公益財団法人東京都農林水産振興財団と中村利行です。

 

★★★★★★★★★★★★★★

 

 

 

 

 

 

 

「東京ゴールド」を生産されている農家の皆様へ

 

 「東京ゴールド」は登録品種(品種登録第22590号)です。種苗法に則った栽培をお願いいたします。

 

 このようなホームページをやっていますと技術的なご質問を頂くことがありますが、私自身も農家であり十分にお答えする自信はありません。栽培技術については、まずはお住まいの地域の農業改良普及センターまたは農協にご相談ください。

 農業視察については、以下のページをご覧ください。

 農業視察についてのお断り - 農産物直売所 ファームショップ中村園 (goldkiwi.tokyo)

 

 概ね、キウイフルーツは生産が容易であり、その中でも東京ゴールドは作りやすい品種であると思います。

 ポイントは着花量がものすごく多いため、「摘蕾」作業が必須であり、重要であるということです。

 

 雄木については、ご自身で生育されるべきものと考えております。花粉を購入することもできますが、さまざまな要因を考慮すればやはり自分自身で栽培し、雄花を採取すべきものと考えます。

 東京ゴールドの開花期は、ヘイワードよりも早く、赤系品種(レインボーレッドなど)より遅いため、雄木の品種選択には注意されるべきです。東京ゴールドだけを考えれば、「孫悟空」という品種がもっとも開花期が合うと思います(年によっては1~2日程度、孫悟空が遅れます)。他の栽培品種を合わせて考慮されるべきかと思います。

 

 

 

 

(追記)

キウイフルーツかいよう病」(Psa3系統)については、十分ご注意ください。

 

2014年末から愛媛県等で発生が報告され、2015年春期には東京都内でも発生したもようです。

今後どの地域においても発生が懸念されます。きわめて影響の大きい病害ですので、最大限の注意が必要です。

かいよう病の感染経路の可能性として、輸入花粉が疑われています(ほかに感染経路の可能性としては、雨による伝染や剪定・接ぎ木による枝の傷口、葉の気孔から侵入も考えられますが、はっきりした原因は不明のようです)。

本年度に輸入花粉をお使いになる際には、地域ご担当の農業改良普及員または農協技術員の指導を仰いでください。

 


 

当園では、これまでかいよう病を疑う現象はありませんが、予防防除を徹底しております。

また、従来より輸入花粉は使用しておりません。当園内にある雄木(品種:孫悟空、トムリ)から雄花を採取し、授粉させております。

 

 

キウイフルーツかいよう病については、下記のサイトをご覧の上、地域の農業改良普及員、農協技術者の指導を仰いでください。

東京都病害虫防除所

http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/nourin/shoku/anzen/boujyo/news/kiwi-siryo160517.pdf

農水省(ページの下の方)

http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/siryou2/

 

 

(追記 2018/11/18)

東京都農林総合研究センターのサイトに、東京ゴールドの「栽培ガイドブック」が掲載されておりました。

是非ご覧ください。

注目点は、7ページにある収穫開始適期判断基準です。

すなわち、「追熟前果実の糖度10%以上」という基準です。

今まで東京ゴールドの収穫適期はおおよそ10月下旬であろうという、あいまいな基準はありましたが、

科学的・合理的な判断ができるようになりました。 是非ご利用ください。

サイトのURLは、以下の通りです(クリックしてください)。

https://www.tokyo-aff.or.jp/uploaded/attachment/7504.pdf

 

 

 

 

 

 

 

 

「東京ゴールド」を家庭で栽培されている一般の方々へ

 

 

 キウイフルーツは比較的栽培が容易なことから家庭果樹として栽培されている方も多いことと思います。

 テレビに出していただいたこともあり、私のところにこのような一般の方からの栽培面でのご質問・ご相談が寄せられることがあります。しかし、私自身は農家であり、「教える」という仕事はしておらず十分な対応はできません。したがいまして、一般の方からの栽培方法についてのご相談については、原則お受けいたしません。何とぞご理解ください。

 キウイフルーツについては、農文協やNHK出版から一般向けの栽培書が出ていますのでお読みになるとよろしいかと思います。

  2018年4月創森社より刊行の「育てて楽しむキウイフルーツ」をお読みになった方は、こちらのページ(クリックしてください)をご覧ください。

 当園では、他の方にキウイオス樹の花粉を提供することはありません。また、家庭園芸を楽しまれている方の視察をお受けする用意はありません。

 

 

 

 

 

果実をお求めのお客様

キウイフルーツの販売は11月以降です。

キウイフルーツ「東京ゴールド」は、たくさんのメディアに紹介していただき、大変好評いただいています。

 

 

 ・当園直売所の店頭のみの販売です。ご予約はお受けしません。電話での取引、インターネットを介した販売もしておりません。

 ・地方発送は原則行っていません(お客様がご来店の上、お買い求めいただいた商品を箱詰めして発送することはできます。送料実費いただきます)。

 ・東京ゴールド以外のキウイ品種(アップルキウイ)も豊富にあります。また、キウイフルーツ以外の野菜類も豊富にありますので、ぜひご利用ください。


 

遠方のお客様へ


 マスコミに多数ご紹介いただいたこともあり、これまで都内各所はもとより、四国・九州も含め他県のお客様からのお問い合わせもいただいたこともありました。

 上記のように限定して販売していることもあり、遠方のお客様であっても特別な取り計らいをすることはありません。ご理解ください。

 なお、東京ゴールドの生産は全国的に広まっており、数年のうちに全国的に生産・販売され、市場にも出回ることになろうかと思われます。今しばらくお待ちください。


 


 

 

 

 

 

 

「東京ゴールド」の由来

 

 私の父(中村康記)が購入したキウイの苗木1本から始まった話です。

 

 それまで祖父が買い集めていた盆栽や、まだ子供だった私の遊び場だった自宅前の庭を片付け、家庭園芸としてキウイの栽培を始めたのは平成に入ったころでした。

 土木工事のようなことは得意だったようで、自分で鉄パイプを組み、針金を這わして造ったキウイ棚は、今も現役で使っております。

 このころ、当園はまだ市場出荷をする野菜農家でした。東京特産のウドや、ほうれん草・ブロッコリー・里芋などを大田市場や築地市場、地元の東京多摩青果などにすべて出荷していました。

 

 キウイフルーツには銀杏などと同じようにオス・メスがあり、果実をつけるのはメスの木ですが、これにオスの木の花粉を授粉させる必要があります。

 平成初頭に、某園芸店の通信販売により、父がオスの品種として購入した苗木が、植えつけてから数年後にどうもメスの木らしいことが分かりました。この、園芸店が間違えて送ってきた苗木こそ、現在の「東京ゴールド」の原木です。

 

 間違えて送ってきた苗木ですから、すぐに伐採してもおかしくはなかったのですが、定植してから数年たって木もそれなりに大きくなっていたところ、伐採するのは忍びないと思ったのでしょう、そのまま生育させたのが僥倖でした。

 家庭園芸として栽培していた(販売目的ではなかった)、ということも、別品種であることを承知で栽培を続けることになった理由でしょう。

 キウイと言えば緑色という先入観もなかったのかもしれませんし、実際食べてみておいしかったからということもあったのかもしれません。

 

 私(中村利行)は、東京農業大学で主に野菜について学んだ後、2年間のお勤めを経て、平成11年度に東京都農業試験場(現・東京都農林総合研究センター)にて、研修生として1年間果樹を学びました。

 その際に、我が家には珍しいキウイがあるということを、恩師である研究員に言い、その果実を試験場に持っていきました。

 ニュージーランドのゼスプリゴールドキウイが市中に出回り始めたころです。

 

 私が試験場に持ち込んだ果実に研究員が興味を持たれ、その後、研究員が我が家に来られた際に、求めに応じて父が穂木を提供しました。

 その後試験場の果樹圃場においてこの品種の形質を調査研究し、栽培を継続するなか、三鷹市のキウイ農家によって栽培・普及の要望があったことがきっかけとなり、平成19年に品種登録をする方針となりました。

 平成21年11月、「東京ゴールド」と名付けて農水省に対して品種登録を出願し、平成25年7月29日に登録されました(登録番号22590号)。

 

 なお、父は「東京ゴールド」の品種出願・登録ということを知らずに、平成18年11月11日他界しております。

 

2019/05/15追記

「東京ゴールド」原木は、枯死しました。