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2017-04-24 21:16:00
キウイフルーツかいよう病全国調査を受けました
当園では本年もキウイフルーツかいよう病の全国調査を受けました。
東京都中央農業改良普及センターと、東京都病害虫防除所より各2名ずつ来られ、当園のキウイ圃場をくまなく慎重に見て回られました。
本年4月に、これまでの沼田普及員が転出され、野地普及員と石橋普及員が担当となりました。
この調査は、昨年(2016年)と一昨年(2015年)にも受けています。
2014年春に愛媛県で発生が始まり、2015年にはかなり被害が広まり、都内でも発生圃場がありました。
昨年2016年になってからはやや沈静化したようで、もう大丈夫なのかなと思っておりました。
昨年の当園HP記事では、「最近の情報によれば、昨年のような急激な感染拡大は今後は起きないのではないかという見方が広がっています」と記しました。
しかし、実際には今でもかいよう病の発生圃場はあるようです(個人情報もあり、具体的な話は聞いておりません)。
また、本年の輸入花粉も、まだかいよう病の懸念のある花粉があるような話を伺っております。
当園では従来より自園内のオス樹から採取した花粉を使用しており、輸入・購入花粉を使用したことはありませんので、かいよう病にかかるリスクは小さいものと思っておりますが、
東京ゴールドの育成者として、日本果樹種苗協会を通じ全国の果樹苗木生産者に東京ゴールドの穂木を頒布する役割を課せられている以上は、
絶対に当園ではかいよう病を出さないように、細心の注意をはらってまいりたいと思っております。
かいよう病の抜本的な解決策としては、オス樹を自園で栽培し、輸入花粉の使用をやめることであろうと思います。
長期的な解決策となりますが、おそらくこれ以外に方法はないと思います。生産者の皆さんのご努力をお願いいたします。
また、かいよう病に適用のある農薬は、今が散布適期のシーズンです。少なくとも1回は適用のある農薬散布をお願いしたいと思います。