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2020-11-27 19:10:00

パクチーの栽培方法

 

パクチーについて、お問い合わせをいただくことが多くあります。

 

当園ホームページをご覧になってお問い合わせをいただく品目では、キウイよりもパクチーの方が多いくらいです。

詳しいことは知りませんが、パクチーを大規模に栽培されていた方で栽培をやめた方がおられるそうで、そのために日本全体で供給不足になっているのかもしれません。

 

当園は多品目の野菜を栽培して庭先の直売所で販売しており、直売所の彩りとして、少しでも特徴的な作物を作りたいとの思いで、パクチーの栽培も始めました。

 

決して、パクチーの専門家ではありません。

たくさん作っているわけでもありません(当園では栽培面積の最も少ない品目です)。

安定供給ができるわけでもありません。

年じゅう作っているわけでもありません(販売期間は冬場の約1か月間です)

 

しかしパクチーのことをインターネットで情報発信している農家が非常に限られている(東京では当園だけ)ということから、お問い合わせいただくことも多いということだと思います。

お問い合わせいただく大半の事柄については、ご期待に添える回答ができません。

 

安定供給を

契約取引を

大量に欲しい

夏場にほしい

発送してほしい

増産してほしい

 

など、すべてお応えできていません。今後もお応えできることはないものと思います。繰り返しますが、当園はパクチーの専門家ではありません。

 

 

ということで、少しでも罪滅ぼしになるよう、パクチーの栽培方法について書いておきたいと思います。要点をおさえれば、さほど難しい品目ではありません。

写真はありませんが、来年秋に再度写真を撮ってアップしたいと思います。

 

 

 

(パクチーの概要)

タイ名パクチー 英名コリアンダーcoriander、中国名シャンツァイ(香菜)、和名コエンドロ、学名Coriandrum sativum L.

科名:セリ科 

原産地:地中海東部沿岸

 

(栽培の要点)

1、種まきまでが最も難しい。発芽さえすれば、その後は何とかなる。

   ・好光性種子であり、光がないと発芽しない。

   ・発芽適温は20-25度程度と思われる。

2、決して熱帯作物ではない。生育適温はほうれん草並みか、それより低い。

3、9月中旬が播種適期。それ以外の時期では栽培が難しい(当園では経験がない)。

 

 

 

(催芽方法)

あらかじめ、水を浸した脱脂綿やティッシュペーパーにタネをまき、給水させる。

毎日様子を観察し、水が減ったらつぎ足す。

好光性種子のため光に当たる場所に置く。

かつ、発芽適温が低いので、暑くならない場所に置く。

例えば、家の中の北側の窓辺など(当園では、自宅風呂場・脱衣所の出窓など)。

3~5日程度で発芽してきたのが見える。

種子が固い殻に覆われており、脱穀させたり、ハンマーで叩いたりする方法もあるらしいが、当園ではやったことがない。

 

(播種方法)

発芽が確認出来たら、9415または9515マルチに播種する。

1穴3粒程度。

好光性種子のため極薄まきとし、当分の間は水を切らさないよう潅水する。

 

(収穫方法)

必ず根付きで販売する(根がうまいと、ツウの方は知っている)。

12月以降は霜よけ(寒冷紗など)をする。