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2020-02-28 23:12:00
果樹農家に影響が大きい種苗法改正案についての考え方 他
お客様(消費者の方)にはあまり関係のない話で申し訳ありませんが、このページはキウイやほかの果樹農家の方も多く見られていますので、記事にさせていただきます。
先日日本農業新聞が伝えたところによりますと、農水省は種苗法の改正案を取りまとめ、現在の国会に提出するようであります。
主な改正内容は、日本の品種の海外流出への防止と、登録品種の農家の自家増殖を許諾制にする点です。
前者については、平昌オリンピックで活躍した日本女子カーリングチームの「もぐもぐタイム」で見られたイチゴやリンゴなどが、もともと日本の品種であったものが韓国へ流出したのではないかという指摘に始まるものと理解しております。これについては、おそらく異存のないものと思います。
一方、登録品種の農家の自家増殖の件については、難しい法律論ではありますが、果樹農家への影響が大きく、波紋を呼ぶのではないかと思います。
現状、たとえば「東京ゴールド」など農水省から認められた登録品種については、農家の自家増殖は認められています。これを制限しようとする内容です。
記事では、
「農家が収穫物の一部を種苗として使う自家増殖は、登録品種に限り、育成者権者の許諾を必要とする」
と書かれていますが、
これを通常の果樹農家用語に翻訳すると、
「果樹農家が剪定枝を接ぎ木や挿し木などの方法により使う増殖は、登録品種に限り、育成者権者の許諾を必要とする」
となります。
登録品種は、事前に申請しないと、接ぎ木や挿し木ができないということになるはずです。
自家増殖以外の増殖(つまり、他人のための増殖)は、現行法でも許諾が必要ですので、要するにすべての増殖に規制がかかったことになります。
私は育成者の立場を強化するこの改正には賛成です。
しかし、果樹農家では、自家内で使う苗を自分で生産することは珍しくありませんので、影響は非常に大きいと思います。
このため、農業者側の中では根強い反対論もあると思うし、自民党が了承したからと言ってすんなりいくとは思いません。野党側が賛成するのかどうかも分かりません(山田正彦元農相が反対論の急先鋒です)。
改正されたからと言って、そもそもどこまで実効性があるのか、よく分かりません。
改正内容はもっと周知させた方が良いと思いますが、この日本農業新聞以外の情報がないのでどうなんだろうかと思います。
別件になりますが、あえてこの場で明らかにしたいことがあります。
東京ゴールドの、2020年秋冬期の苗の取引(2021年春期に定植分)については、取扱がないか、あってもかなり少ない量しか出回らない見込みです。
この点についてこの場で詳細を明らかにするのは控えますが、もしご入用の方がおられれば、今のうちからご準備をなされるべきです。
詳細についてはお電話いただければと存じます。TEL090-1459-3925
★★★★★
(2020・5・21追記)
種苗法改正の議論は今国会で行われないことになったようです。
事実と論理に基づく議論を期待していましたが、大変に残念です。
こちらのページにも種苗法改正の議論について書きましたので、合わせてお読みください)。
https://goldkiwi.tokyo/info/3288538
★★★★★
2020-02-28 22:56:00
キャベツ・ブロッコリーの定植
暖冬の影響でしょうか、良いお天気が続いています。今年は雪がなかったので、冬の仕事が非常にはかどりました。
本日は春キャベツとブロッコリーの定植をしました。ボランティアさん2名に手伝っていただきました。
苗は、妻の実家でお世話になっています。妻の実家は調布市の大きな農家で、キャベツは大規模に栽培されています。
キャベツが約800、ブロッコリーが約430くらい定植できました。
収穫は5月中旬頃からになります(暖冬ですので、もう少し早いかもしれません)。
今後はジャガイモ、トウモロコシなど、順次種まき・定植を進めていきたいと思います。
コロナウィルスの影響が拡大しています。
昨晩の安倍首相の発表には大変驚きました。娘の学校は本日で今年度の授業が打ち切られました。
私の予定も、3月1日は某祝賀会、2日は某認定式、7日は某激励会、10日が某発表会と某総会、13日が某座談会の予定が入っていましたが、すべてキャンセルです。
こんなに外出しないでいるのも珍しいのですが、しっかり家の仕事をやっておきたいと思います。
2020-02-23 23:26:00
おひなさま
農業とは関係ありませんが、当家のひな人形、妻の実家から贈られた7段飾りです。
娘2人は、小学校の4年生と1年生です。
長女は、学校のよさこいサークルの他、ソロバン、英語、ピアノを習い、学習塾にも通うようになりました。いろいろやりたいことがいっぱいあるようです。
最近は、私のパソコンを占領して、何やらいろいろ遊ぶことを覚えたようです。
食が細く、背が伸びないことが少し心配です。
次女も学校のよさこいサークルに入り、ピアノも長女と同じところで習っています。
次女はよく食べますので、クラスでも身長は後ろのほうです。長女と同じくらいの背丈です。
家ではいつもママとベッタリなのが少し気がかりです。
今年中に家を建て替えますので、ここに飾るのも今年で最後になります。
2020-02-09 00:01:00
直売所視察ツアー(淡路、徳島)に参加しました
2月7日(金)、まちむら交流きこう(都市農山漁村交流活性化機構)が主催する直売所視察ツアーに参加いたしました。
淡路島と徳島県東部の4つの直売所を視察しました。
土曜日は延泊し、神戸市で開催されている「EAT LOCAL KOBE」を見学してまいりました。
ツアーの見学先は、淡路島では「御食菜采館」と「美菜恋来屋」、徳島県では小松島市の「みはらしの丘 あいさい広場」と、石井町の「阿波食ミュージアム」を見学してまいりました。
「御食菜采館」はJA淡路日の出が運営し、洲本中心部で市役所に隣接する立地です。まだ2年目と新しい施設ですが、小規模ながら商品のそろいも良く、お客さんも良く入っていると思いました。
地元産の玉ねぎの品質は非常に高く、贈り物にもできるような、きれいに箱詰めされた玉ねぎが印象的でした。
「美菜恋来屋」は南あわじ市に立地し、第三セクターが運営しています。建物や敷地は非常に広く、恵まれています。
レストラン(カフェ)や物販店も入っています。
周囲はまさに玉ねぎ畑に囲まれ、隣接する「イングランドの丘」に来る観光客もいるようです。
「みはらしの丘 あいさい広場」はJA東とくしまが運営し、小松島市の中心部から外れますが、山を切り開いて建設されたようです。名前の通り、見晴らしの良い場所であり、津波警報が出された際には避難所にもなるようです。
野菜中心のビュッフェスタイルのレストランで食事をとりました。最近直売所に併設されることが多いですが、ここも地元の野菜中心のメニューでおいしかったです。
直売所も施設も非常に広く、品揃えも良く、サツマイモやジャガイモを多品種販売しているなど、当園とも同じ取り組みをしているのが印象的でした。
「阿波食ミュージアム」は、地元の種苗園芸会社が親会社として経営しており、純・民間企業の運営によるものです。石井町の街道沿いで、親会社の園芸センターが隣接しています。
「藤やさい」と言って、紫色をした野菜品種を多く栽培し、販売しています。
直売所の什器が非常によくできていて、少ない面積でも3段・4段と積み重ねて販売されています。「圧縮陳列」ともいうような感じですが、賑やかな売り場が印象的でした。
神戸市の「EAT LOCAL KOBE」は、神戸市役所に隣接する東遊園地で土曜日(不定期)に開催されるテント市・軽トラ市です。
市内や近隣の農家や飲食店などが出品し、それぞれが軽トラで来ていました。
販売されているものは無農薬・有機などを謳っているものが多く、価格は高めですが、神戸市民に地元のものを提供したいという意思が良く伝わってきました。
その場で食べられるような朝ごはんも販売されていました。
お客さんは圧倒的に若い方が多く、カップルでデートに来られるような方もおられ、雰囲気の良い場所だと思います。売っている農家・飲食店も若い方が多いと思いました。
今回の視察の写真は、明日以降フェイスブックに掲載いたします。
2020-02-02 23:14:00
関東東海花の展覧会
1月31日(金)に、池袋サンシャインシティで行われた「第69回関東東海花の展覧会」を見学してまいりました。
会長をしている東京カジュアルフラワー研究会の定例会として見学会を開催いたしました。
本年は千葉県の担当ということで、南房総をはじめ花卉栽培が盛んな千葉県らしい多くの品目がそろっていました。また、昨年の台風被害からの復興の様子も展示がありました。
地元からは梅室さんと山川さんがユリLA種を出展され、梅室さんのものが賞に入っていました。
その他、東京からも400点の出品があり、花壇苗や島しょ部の切り葉を中心に、入賞したものも多くありました。
見学会後には、東京カジュアルフラワー研究会と東京切り花クラブの共催で新年会を開催し、親睦を図ってきました。