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2020-10-31 22:33:00

東京美林倶楽部に参加しました

林業の勉強がしたいと思っていました。

 

小嶋工務店で家をつくる過程で知ったのが、東京チェンソーズの運営する「東京美林倶楽部」でした。

というか、小嶋工務店を知る前から東京チェンソーズという社名や青木さんという社長の名前は知っておりました。

多摩産材を使っていろいろな取り組みをされている中で、東京美林倶楽部の活動に興味を持ちました。

 

東京農業大学に進むことになってからもう20数年も農業の勉強をしていますが、農業と隣接分野の林業については、これまでまったく勉強をしたことがありません。

杉と檜の区別もつかないのに、国産材・多摩産材が良いと思って家をつくりました。

山を見て綺麗だなとか癒されるなとか思うことはありますが、山がどのように管理されているかなどは考えたこともありませんでした。

 

青木社長が興した東京チェンソーズは、林業ベンチャーの草分けと言って良いと思います。

農業への新規参入が多かった時期だったと思います。新規参入後に撤退する会社も多かったです。そして、農業よりも儲からなそうな林業で新規参入するなんて、なんて無鉄砲なんだろうと思ったことを覚えています。農大では探検部出身と聞いて、なるほど無茶をするかもと思ったものでした。

今では多くの社員を雇い入れ、林業から周辺分野に事業を拡げ、東京の林業になくてはならない存在になってきています。

 

今回参加した東京美林倶楽部は、スギかヒノキの苗木を植え、30年間にわたって管理を体験し、間伐材を得る仕組みになっています。私は3口頼みました(家を建ててから金銭感覚がおかしくなっていました)ので、9本のスギ苗木を植えました。

武蔵五日市駅からバスで払沢の滝入口まで来ました。予定よりも早く着き、払沢の滝を見に行き、さらにそこから40分かけて歩いて現地に向かいました。

普段着のスラックスで行ったのですが、明らかに場違いな服装でした。山道の途中で動物に遭遇しないかヒヤヒヤしていました(帰りの車中でカモシカを見ました)。

 

今回はおよそ10家族程度が参加していました。小さなお子さんを連れた方が多く、子供たちは楽しそうにしていました。

青木社長から東京チェンソーズの取り組みなどについて一通り話があった後、苗木を渡され道具を使って植えてきました。私は一人で行ったのですが、従業員の方に付きっ切りで面倒をみていただきました。

植えること自体は大して難しいことでもないのですが(果樹の苗木定植の方が気を遣いますね)、その後に獣害対策のネットを張る作業に手間取りました。鹿などがたくさん出るそうです。

 

檜原村は急峻な山が多く、今回植えたところには人が歩ける道をつけていただいていましたが、他の山々を見ると、本当に崖っぷちのところばかりです。どのように人が入って管理をし、どのように伐採、搬出するのだろうかと思いました。

 

山を見て、のどかだなあなんて無責任なことを言えなくなりました。1本1本植えて、長い年月かけて管理して、ということの積み重ねです。

働いている方々もマッチョで仕事のできそうな方ばかりです。そして理念を持って働かれています。同じ一次産業として学ぶことは多そうです。

次は来年の夏に草刈りに行きます。

 

 

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