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2018-10-23 23:18:00
JA全農の新任課長研修/JA全農の思い出
本日、JA全農の新任課長研修がJA東京むさし管内で行われ、当園にもお見えになりました。
加工食品課の三浦課長と、監査企画課の横山課長です。
東京むさし本店の森杉課長とTAC担当の吉野君、全農東京都本部TAC担当の佐藤さんも同席されました。
当園の圃場と直売所をご覧いただき、直売所の特徴や東京ゴールドの取り組みなどを簡単に説明させていただきました。
私は元JA全農の職員です。
森杉課長は、その当時に大沼町地区を担当する渉外担当でしたので、私が元全農と言うことを知っていて当園を見学先に入れたようです。
全農には97年4月に入会し、99年1月末に辞めました。
大阪生鮮食品集配センター野菜営業部という職場で青果物の集荷・販売の仕事をさせていただきました。今は、全農青果センター株式会社に移管されています。
入会後の研修で、静岡県の三ヶ日町農協に1か月行かせていただき、農協の仕事を間近に見させていただきました。
三ヶ日町はミカンの産地です。現在は、浜松市北区になっています。
当時、とぴあ浜松農協と言う大型合併をした農協に、あえて合併しなかった農協です。現在も三ヶ日町農協のまま、合併していません。
その時の参事さんが、「これは農協の事業、ではない。われわれがやっているのは農協運動、農民運動なのだ」と言っていたのがとても印象に残っています。協同組合の精神ということを、机上ではない形で見させていただくことができ、これが私の社会人としての原点となりました。
三ヶ日町農協は、ミカンの産地として有名な他、共済事業が盛んなことでも有名です。
全国の共済契約高の表彰(いわゆるJA共済の甲子園)で、何年も連続で全国1位となった縣さんと、同じく3位になった夏目さんという職員がおられました。人口1万余りの小さな町で、桁違いに共済の契約を取ってくる職員が複数いるという農協でした。
縣さんが共済の実績を延ばしたのは、かつては「夜の推進」がメインだったものを、縣さんはある事情で夜回ることをせず、昼に効率的に回ってしっかりと契約を取って来たからだと聞きました。
大阪センターでの仕事はキノコ類が担当で、特に長野県産のエノキタケ、シメジが主でした。
中野市、須高、上伊那などの農協さんとお付き合いさせていただきました。長野県のJAは組織が非常に強固で、組合員も「農協に結集する」という意識がはっきりしています。こういうJAや経済連さんとお付き合いできて、非常に良かったと思っています。
ただ一方で、農協からはみ出る農業法人もあり、そういう所から販売先にも食い込まれたという苦い経験もありました。
大阪センターの当時の営業開発部長が、現在の岩城専務です。直接の上司ではありませんでしたが、いろいろ怒られたりもしました。一方で教えられることも多く、思い出深い方です。きっとこういう方が偉くなるのだろうと思っていました。
また、直接職場で仕事を教えていただいたのが、現在生活リテール部の坂本課長です。
また新任課長の中には同期が2人います。麦類農産部の西野君と、酪農部の三島君です。同期が課長になり、私の嬉しく思う反面、自分がもし勤め続けていたら今頃どうなっていたのだろうかと思ったりもします。
2年で辞めた私が全農に何か言うのもおこがましいですが、まずは協同組合の精神を大事にしていただきたいと思います。
農協改革などで批判にさらされることも多くありますが、私から見るとその批判のほとんどは的外れに思います。全農や農協は、社会からの批判に表立っての反論をしないことが多いかと思いますが、的外れた批判には毅然と反論していただきたいと思います。
そして、個々の職員が専門性を高め、能力を発揮できる組織であると同時に、全農という大きな看板を大いに利用して、日本農業のために大きな仕事をしていただきたいと思います。
在籍したのは2年弱で、辞めてからはすでに20年近く経ちます。であっても、今も全農の事は好きですし、この気持ちは一生変わらないと思います。
2人の新任課長さんには、研修になったのかどうか分かりませんが、私個人としてはこういう機会を作っていただいて本当にうれしかったです。