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2016-05-20 20:27:00
小平市野菜組合総会に出席しました
5月18日の夕刻より、小平市野菜組合の総会が開催され、出席いたしました。
2年間お務めいただいた梅室組合長が退任され、宮寺組合長をはじめ新しい役員体制が承認されました。
来賓として出席された小平市長からは、日ごろの市の農業政策、とくに学校給食への市内野菜の供給についてなど、手元の原稿なしによどみなく挨拶をされました。
また、JAの田中組合長からは、来年のJA理事改選にあたり、政府の農協改革の進行状況についての説明がありました。
当初、政府からは、JAの理事・市の農業委員には認定農業者が過半を占めるようにするとの方針が示されました。個人的には大沼町に6人しかいない認定農業者からJA理事と農業委員の2名を出さなければならないとすると、かなりキツイ話だと思っておりました(大沼町の6人の認定農業者のうち、元JA理事が1名、元農業委員が1名、現農業委員が1名で、事実上は残りの3人から選ぶことになりかねません)。
田中組合長の説明によれば、認定農業者でなくても、「実践的経営者」であれば認定農業者同様の扱いとなるようで、その要件としては市場出荷者、直売会会員、直売をしていることが明らかな農家、など、かなり緩い条件で認められるようです。これならば、大沼町にもおそらく20人程度は候補者がいますので、正直ホッとしました。
なお、私の所属する生産者団体の総会は、2月に果樹組合とJA大沼第一支部、3月に北多摩果樹研究会、4月にJAの青壮年部と東京カジュアルフラワー研究会、5月に野菜組合とありました。
このうち、カジュアルフラワー研究会では本年度も引き続き会計を担当します。ほかの団体はいずれも無役です。
しばらくJA関係で大きな役職が回ってくることがない見込みですので、農大関係の役職を楽しみながらしたいと思っております。
2016-05-11 23:34:00
キウイフルーツの栄養成分について
南半球のニュージーランドでは、キウイが収穫・販売期を迎えたようです。NZ産キウイの輸入企業によるテレビCMが流れているのをたまたま目にしました。
この企業はこれまでも、若くて健康的な有名女性タレントをイメージモデルとして、テレビCMをはじめ、販売プロモーション活動をされてきました。
国産であれ輸入品であれ、それがキウイフルーツの普及、消費拡大に貢献された役割は大きいものと思います。
本年のCMでは、キウイ果実をかたどった「ゆるキャラ」のような人形?(ぬいぐるみ?)を登場させ、
「キウイにはあれもあれもあれも含まれている」
「キウイはビタミンだけじゃない」
と、キウイに豊富な種類の栄養素が含まれていることを強調するCMになっていました。
ただ、私にとっては、ビタミンだけではないという、その多く含まれる栄養素として列挙されている(ビタミンC、食物繊維、葉酸、カリウム、ビタミンE)中に、キウイフルーツ果実で最も重要な栄養成分である「アクチニジン」が表示されていないことに、違和感を感じました。
「アクチニジン」(Actinidin)は、タンパク質分解酵素で、その名前はキウイフルーツの植物学上の学名(Actinidia deliciosa、Actinidia chinensisなど)に由来します。
調理の上手な方は、硬い肉をキウイと一緒に煮込むことでやわらかく食べられるようにできることを、良く知っておられると思います。また、食肉等の消化促進にも役立つことが知られています。
それだけ重要な栄養成分であるのに、キウイにはいろいろな栄養素が豊富に含まれていることを強調するCMにおいて表示しないのは
ちょっと勿体ない気がします。
キウイフルーツのアクチニジンについては、研究の第一人者である駒沢女子大学健康栄養学科教授の西山一朗先生が、インターネット上に開設されているサイトにて、消費者・農家にも分かりやすい解説をされています。
キウイフルーツ研究室 http://www1.ttv.ne.jp/~kiwi/index.html
ここで重要なのは、アクチニジンの含有量は品種ごとに差が大きいということです。
緑色の「ヘイワード」等ではアクチニジンは豊富に含まれていますが、NZ産の黄色種に多い「ホート16A」ではほとんど含まれず、同じく「ZESY002」でもヘイワードの3割程度しか含まれていないことが、西山先生のサイトで明らかにされています(一方、日本在来のサルナシ系の品種では、ヘイワードよりも数倍高い濃度でアクチニジンが含まれているものがあるようです)。
そこで思ったのは、件のNZ産キウイのテレビCMで、キウイの栄養素としてあえてアクチニジンを外したのは、NZ産キウイの黄色種にはアクチニジンが含まれないか少ないことへの配慮なのだろうということです。
それでも、キウイの栄養成分として最も重要なものはアクチニジンであろうし、これを外すのはやはりいかがなものであろうかと思った次第です。
「アクチニジンを含まない」というのもキウイとしての重要な形質で、含まない(少ない)ことによって、たとえばキウイのゼリーを作ることができます(アクチニジンを豊富に含む品種では、ゼラチンを溶かしてしまうので、ゼリーを作ることができません)。
なお、「東京ゴールド」は黄色種としては珍しいのですが、ヘイワードと同程度のアクチニジンを含みます。
2016-05-08 23:50:00
キウイフルーツの授粉作業をしています
キウイフルーツ「東京ゴールド」が開花期を迎えています。
現在は、授粉作業をしています。
写真の1枚目がメスの花(東京ゴールド)、2枚目がオスの花(トムリ)です。
2016-04-24 21:11:00
キウイフルーツ「東京ゴールド」芽吹き
キウイフルーツ「東京ゴールド」の芽吹きです。
すでに蕾(つぼみ)も見えています。
東京ゴールドは、花の数がものすごく多く付くので、蕾のうちに落とすこと(「摘雷」と言います)が、栽培上重要です。
これから数日のうちに、摘雷作業を完了させます。
キウイの花が咲くのは、5月上旬です。咲いたら、またここで写真をアップします。

